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幼稚園の園児数は1960年の水準にまで低下!

 

園児数は幼保連携型認定こども園が幼稚園を大幅に上回る


文部科学省は8月28日、令和6年度学校基本調査速報を公表しました。それによると、幼稚園の状況については、園数は19665年頃の水準、園児数は1960年頃の水準にまで低下したことが分かりました。加速する少子化の影響に加えて、保育所等の待機児童が大幅に減少したことや、3歳未満の低年齢幼児の保育需要が高まったことなどが相まって、幼稚園ニーズが減り続けていることが大きな要因だと考えられます。

今回のデータ上の特徴としては、①8531園という園数は1965年の8551園とほぼ同水準、②75万7880人という園児数は1960年の74万2367人とほぼ同水準、③75万7880人という園児数は幼保連携型認定こども園の86万2159人より10万人以上少ない、④私立幼稚園の66万9051人という園児数は1963年の67万5410人とほぼ同水準、⑤33%程度と見込まれる幼稚園就園率はピークであった1980年前後の64.4%の半分程度、、といったことが明らかになっています。

 速報で明らかになった幼稚園及び幼保連携型認定こども園の基本データは以下の通りです。

〈幼稚園〉

◇園数:国公私立を合わせた園数は、前年度より306園減の8531園。国公私立別の園数は、国立が前年度より2園減って47園、公立が210園減の2534園、私立が94園減の5950園。

◇園児数:全体の園数は、8万3944人減の75万7880人。国公私立別にみると、国立が420人減の4070人、公立が1万3130人減の8万4759人、私立が7万391人減の66万9051人。

◇就園率:今年度の就園率は速報では示されていないが、令和5年度が対前年度比1.8ポイント減の35.1%であったことから、35%を下回り33%程度になるのではないかとみられる。

〈幼保連携型認定こども園〉

◇園数:国公私立を合わせた園数は、前年度より339園増の7321園。国公私立別の園数は、国立が前年度と同じ1園、公立が67園増減の1015園、私立が271園増の6305園。

◇園児数:全体の園児数は、1万8879増の86万2159人。国公私立別の園児数は、国立が前年度と同じ93人、公立が3174人増の10万1572人、私立が1万5612人増の76万494人。

◇就園率:今年度の就園率は速報では示されていないが、令和5年度が対前年度比1.3ポイント増の21.1%であったことから、22%台になるのは確実とみられる。

 

*詳しい分析については、近日中に「会員ページ」のニュース解説で取り上げます。

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