厚生労働省が6月2日に公表した令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)によると、昨年1年間の出生数は77万747人となり、過去最低を更新しました。合計特殊出生率も1.26と、平成17年(2005年)と並んで過去最低となりました。このままいくと、あと2、3年で出生数が60万人台まで落ち込む可能性もあり、「次元の異なる少子化対策」も間に合わないかもしれません。
今回公表されたデータは、海外で生まれた日本人の子どもや、国内で生まれた外国人の子どもを除いた、日本で生まれた日本人の子どもをカウントしたものです。2月に公表された出生数79万9723人には、海外で生まれた日本人の子どもや、国内で生まれた外国人の子どもも含まれていました。
ちなみに、令和4年の出生数 77万 人余りというのは、前年より4万人以上の減少となっています。日本の将来推計人口(令和5年推計)では、出生数が77万人になるのは令和14年(2032年)としており、昨年の出生数は10年ほど早まっていることになります。