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執筆者の写真吉田正幸

イギリスの保育者は業務時間の1割がノンコンタクトタイム!(訂正)


 

週33時間の保育業務のうち3時間がノンコンタクトタイム


 今月5日からイギリス(ロンドン)とイタリア(ミラノ)に保育視察研究に来ていますが、6日に訪問したロンドンの2つのチルドレンセンターで話を聞くと、職員の勤務時間は週35時間で、このうち諸準備のための時間(2時間)を除いた33時間の保育業務に携わる時間のうち3時間、つまり子どもに関わるコンタクトタイムの1割をノンコンタクトタイムに充てなければならないことが法令上(労働契約上)決まっているそうです。

 つまり、30時間のうち3時間は、保育業務の一環としてノンコンタクトタイムを確保することが定められているということです。契約社会とはいえ、法的にもノンコンタクトタイムの必要性が認められているわけです。日本もこれを見倣って、一定のノンコンタクトタイムを保証し、それを前提に子どもの保育時間に対応できる保育者の配置基準を考えるべき時期に来ているように思います。

 なお、イギリス、イタリアの最新保育事情については、オックスフォード大学のメルウィッシュ前教授とミラノ・ビコッカ大学のマントバーニ名誉教授のレクチャーを中心に、日本に帰国してから話を整理した上で、改めて会員向け情報としてお伝えする予定です。

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