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執筆者の写真吉田正幸

このままでは今年の出生数は60万人台に!



 

年8月までの出生数は昨年を下回る!


 厚生労働省はこのほど、令和6年8月分の人口動態統計速報を公表しました。それによると、出生数は1月から8月までの累計で47万9110人となっていて、昨年1~8月の50万5776人に比べて2万6666人少なくなっています。しかも、今年の出生数は、1月から8月まで全ての月で昨年同月を下回っています。

 12か月のうち3分の2が過ぎただけで、まだ4か月残っていますが、1~8月の累計数を基に1年間の出生数を機械的に算出してみると(8か月分を1.5倍すると)、昨年は75万8664人、今年は71万8665人となります。

 令和5年(1月~12月)の出生数について、実際の速報値は75万8631人となっていましたから、上記の仮算出もあながち見当違いな数字とは言えないようです。また、令和5年の出生数の確定値は72万7288人と、速報値より3万人あまり少なくなっていましたので、今年1年間の出生数の仮算定値から3万人を差し引くと68万人台にまで落ち込みます。

 その通りになるかどうかは全く分かりませんが、昨年よりさらに出生数が減少する可能性は高く、少子化の加速はまだ続きそうです。少子化対策のラストチャンスと言われる2030年までに少子化のトレンドを反転させることができるのかどうか、予想以上に厳しい局面を迎えることになりそうです。

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