一つの制度にロゴマークをつけるのは異例?
こども家庭庁は12月9日、「こども誰でも通園制度」のロゴマークを発表しました。こども家庭庁そのものには、国民に広く公募して「こどもまんなか」というロゴマークが制定されていますが、同庁の制度の一つにロゴマークがつけられるのは異例かもしれません。認定こども園制度にはロゴマークなどありませんので、それだけ「こども誰でも通園制度」に対する強い意気込みがあるのだと思われます。
ロゴのコンセプトについては、次のように説明しています。
◇「こども誰でも通園制度」により、こどもたちが新しいモノ・コトに出会えるイメージをロゴマークとして表しました。◇通園制度を利用したこどもたちの発見や驚きを「虫メガネ」で、輝く笑顔や未来を「星の煌めき」でシンプルに表現します。◇A-OTF UD 新丸ゴPr6Nフォントをベースにした読みやすい書体特性と、落ちついた色使いで安心と信頼も印象付けます。◇色覚障害の方にも配慮した配色、デザインとなっております。
ロゴのコンセプトからも分かるように、「こども」が主体の制度であり、「おや」が主体の一時預かりとは異なる仕組みであることが大きなポイントです。言い換えれば、子どもの育ちのための「こども誰でも通園制度」と、保護者の立場からの必要性に対応する「一時預かり」の違いを明確にした上で、それぞれの制度や事業の充実を図ることが大切だと考えられます。
ちなみに、ロゴマークの発表に際して、制度の概要については、次のように説明しています。
「全てのこどもの育ちを応援し、こどもの良質な成育環境を整備するとともに、全ての子育て家庭に対して、多様な働き方やライフスタイルにかかわらない形での支援を強化するため、現行の幼児教育・保育給付に加え、月一定時間までの利用可能枠の中で、就労要件を問わず時間単位等で柔軟に利用できる新たな通園給付です。2025 年度に子ども・子育て支援法に基づく地域子ども・子育て支援事業として制度化し、2026 年度から子ども・子育て支援法に基づく新たな給付として全国の自治体において実施されます。」